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忘れてもらえないの歌 大千穐楽の安田章大 [忘れてもらえないの歌]

忘れてもらえないの歌 大千穐楽

大阪オリックス劇場 2019.11.10





滝野は

『夜は墨染め』を歌い終えると

ギターを持って立ち上がり

ずるずると引きずりながら

カモンテのほうへと歩いて行く。

が、近くに寄ることはせず

距離を置いたまま

あぁ

一言だけ呟いた




そんな滝野を見て カモンテが

うん、いい歌じゃない

微笑みながら褒めると

滝野は むせび泣きながら

絞り出すようにして

ありがとうございます

そう答えるのが精一杯だった




じゃあ、いつかちゃんと

忘れてあげる!

東京タワーを背にして

カモンテが

はっきりした声で言い切った。

それを聞いて

同じように

東京タワーを背にして立つ滝野は

ふははははは

情けないような表情でもありながら

渇いた声で笑った






舞台の照明が落ち 幕が閉まって

全27公演が終わった、

と同時に拍手が沸き起こる中、

キャストが順に一礼していく




最後に

キャストが左右に分かれ

空いた真ん中に腕を差し伸べると

その先、舞台奥、中央から

ヤスくん単独で登場。

これが座長と言うものです!

真ん中にいても

全然迫力負けしていない、

「座長 安田章大」がいる






スタオベで迎え入れられて

ヤスくんの挨拶が始まった

後ろにあるのが東京タワーでーす。

大阪でーす、

ありがとうございまーす




えーと、もう無事走ることが

出来まして

皆さまのおかげだと思います、

ありがとうございます。

バンドの皆さん、

いったん、上、あがりましたね

(カテコで下りてきて

舞台に一緒に並んでいたのが

幕が閉まったタイミングで

元のバンド席に戻っていた)




また下りてくるんですか?

僕らは全く、情報聞いてないんで

全く状況分かってないんです(笑)

とりあえず、

ありがとうございました

再度、バンドの方々に

お礼を言うヤスくんだった




ここまで27公演ですか!?

福士)はい

はい、走ってきましたけど。

ま、なんか、僕はみんなから

「座長」「座長」と言って

いただいてたんですけど

なんか、「座長だから」とか、

一人でやって

回していく感覚が、

「みんなで作っていくもの」

っていう感覚で。

群像劇っていうのは

やっぱりそういうもの。

特にそういうものなのかな、と。

みんなにフューチャーを

あてながら

みんなで1つ1つ大きな車輪、

ま、僕は

「みんなで大きく車輪」て

言うてたんですけど

「大きな車輪を回そうね」ていう

話をずっとしてて。

なので、なんかこう、う~ん、

双眼鏡、持ちすぎですね(笑)




舞台上のヤスくんを見て

言葉を聞くのに必死だから

周りは見てないんだけど

私含め、双眼鏡使用率は

かなりのもんだったと思われる




だからと言って「止めろ」とは

言いませんけど。

ものすごい上の人もこうやって

野鳥の会。

(双眼鏡で見る仕草をするヤスくん)

野鳥の会ではないんですね!?

でもいいんです。

でも、みんなでこうやって

やってこれたからこそ

ここまで来ることが出来ました。

そしてなんせこう、

観に来てくださる方々が

いらっしゃるので。

ありがとうございます、本当に。

えっと、ちょっと、

一人一人なんですけど

僕が呼んでる呼び方に

なるんですけど

みんな最高なんで

まず今國くんから、あの右端の





キャスト一人一人を

自分の呼び方で呼んで

一言喋らせる座長!

いや、たまたまヤスくんが

「座長」と呼ばれる位置に

いるだけで

実際は本当にフラットな、

舞台仲間なんだと感じた。

ヤスくんに

ヤスくんの大事な仲間を

紹介してもらえて

とっても嬉しかった




そして、寺井さんです。

そしてよく聞いてください、

ろんちゃ、龍茶(ろんちゃ)です。

えー、そして加瀬澤さんです。

えー、クボカン。

貫子ちゃんには拍手、大きめ(笑)

愛されキャラだなぁ




ずっさん

高月さんにはご贔屓さんから

声が飛び、

それを真似するクボカン、

に対し ヤスくんからは

クボカンも対応しなくて

いいんだよ(笑)

ふふふ、楽屋って

こんな感じなのかなあ




そして、バラさん

ようこそ、お越しやっしゃー

新喜劇のやつ、出たね

桑原さんは脚本家としても

凄い方で、

戯曲界の芥川賞と言われる賞を

受賞したこともあり、

演者としても 歌い手としても

とっても上手くて

いろんな座組を経験してる方。

その、バラさんが折に触れ

ヤスくんの、舞台裏での

座長ぶりを褒めてくださる。

それも敬愛を込めて!

それを知るたびに

嬉しくて誇らしかった。

ほんとにほんとに有難い存在です




そして、銀ちゃん

これが一番驚いた。

実力ある大先輩を「銀ちゃん」て。

そう呼ばれてニコニコしてくださる

銀粉蝶さんの懐の深さだね




えー、木竜ちゃん。

福士。

蒼くん。

晶哉。

哲さん。

堀チン先輩。

のんちゃん。

のえみちゃん。




最後に

航さん。

バンドの方は後で

下りてくることもあると思うんで

ちょっと待ってくださいね。

そして

ここまで作り上げてくださった

プロデューサーの熊谷さん、

いらっしゃいまして。

それとあと、台本、脚本、

演出をやってくださった

福原充則に感謝したいと思います。

福原さん、

いますか?今日は。いませんか?

じゃあ止めましょうか?

いてましたね、

彼はいっぱい拍手をもらいたいから

ゆっくり歩いてます

最後列から舞台に来るまで

時間がかかる福ちゃんいじり(笑)

拍手とともに福ちゃん登壇。

大きな拍手を!

割れんばかりの拍手を

お願いします!

どうもありがとうございました。

千穐楽になったら座長のヤスに

ちゃんと伝えなきゃなと

思ってたことが1つあります

はい、何でしょうか?

あのぉ、Tシャツ、

プレゼントしてくれて

ありがとう




福原さんが着ていたパーカーの

ファスナーをおろしたら

着ていたのは既視感ある!

緑基調のタイダイ染Tシャツ!!

沸いて、一層大きな拍手になったね




自分、なにしてんねん。

プレゼントしましたけど。

なんで、そんな、前、

閉めてんのかなと思ってたんやで

手作り、ありがとう

こんなタイミングで出すか!?

ありがとうございます

福ちゃんがこうして

教えてくれなかったら

この事実は知られないままだった、

だからこのタイミングで

よかったんだよ!




この芝居、

座長のヤス、それから

裏座長の福士くん始め、

みんなで一丸となって。

いっぱい拍手いただいて

ありがたいんですが、

みんなというよりも

舞台上にいる人間だけじゃなくて

裏のスタッフと、

ブースにいるスタッフチームが

「みんな」になるんで

ちょっともう、

せがんで申し訳ないんですけど

スタッフチームのために

もう一回

そこまで聞いただけで

スタッフさんへの拍手が起こった。

福ちゃんも

周りへの感謝を忘れない人だね

俺、いい人みたいじゃない!?

照れなくてもいいのにね(笑)





ほんとにありがとうございました。

ここまで、ほんとに

支えて下さってありがとうございます。

これからも各々しっかりと

魅かれるように

自分たちなりに一生懸命

生きたいなと思いますので

ぜひ、これからの活躍、

みんなの活躍をぜひ見ててください。






このあと、ヤスくんは

バンド定位置にいる

バンドメンバーを一人ずつ紹介。

「あとで紹介」の約束を

ちゃんと守ったよ。

それから続けて言う




こうやって、あの、

僕たち、舞台に立つうえで、

お芝居て すごく面白くて。

自分たちが表現することで

誰かのエネルギーに

変わるっていうのは

すごく贅沢なことだな、と

常に、日ごろから思ってまして。

楽しさの中に、やっぱり辛さは

やっぱりあるんですけど。

毎回エネルギーを使いますし、

ひとにエネルギーを届けるって

2倍、たぶん自分の体ん中で

使うことになると思うので。




ただ、なんかそういうふうに

何かのために、誰かのために

生きたい!という感情っていうのが

一番素直なパワーになるのかな、

と思いますので、

自分の幸せに

まずなりたいというより

まず誰かから幸せにしていこう!

っていうところのモチベーション、

持っていただいたらなあ、

なんて思ったりもします。

えー、ほんとに本日は

ここまで来てくださり

ほんとにありがとうございました。

そして

支えてくださった皆様、

ありがとうございました。

今、現場にはいませんが

外にいるスタッフの皆さまにも

ほんとにありがとうございました。

このカンパニー一同から

お礼、言います。

ありがとうございました




ヤスくんが話してる間、

バラさんが体をヤスくんに向けて

一つ一つ頷きながら聞き、

そして涙していたのが

とても印象的でした。

バラさんを泣かせるだなんて

ヤスくんは本当に、座長として

きちんと仕事出来てたんだと思えて、

演劇の世界の人に

認めてもらえたようで

すごくすごくうれしかった!






ちょうど10年前の【カゴツルベ】、

初座長としてのヤスくんを

青山劇場とNHK大阪ホールで

見たときは

お芝居の先輩に支えられ、

ジャニーズの風間くんに見守られ

やっと座長として立っていた。

それが今では

頼もしい頼もしい、

カンパニーの全てを背負う覚悟を

体中で見せてくれる

立派な座長になり、

後輩を支え、ステキな舞台俳優です




変わらないのは

ひたむきに教えを乞う姿と

誰に対してもまじめに接する姿。

お芝居に真摯に向き合う姿。

そうしていることで

周りを明るく導く力がある人、

それが舞台人安田章大だと思う






『関ジャニ∞』が付かない、

「安田章大」として、

これからも舞台に立つ姿を

見せてほしいと願う、

そんな先を考える大千穐楽だった

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