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【忘れてもらえないの歌】座長はやっぱり安田章大 [忘れてもらえないの歌]

【忘れてもらえないの歌】

オニヤンマの桑原裕子さんが

ブログで2019年を振り返りつつ

最近のことを教えてくれました

ここです




舞台期間中にも

時々SNSにアップされてたが、

こうして改めて

楽屋セッションに

座長のヤスくんも参加して

周りを痺れさせていたのを知ると

どんな音をしていたのか、

聞きたくなる~






忘年会には

ヤスくんも参加できたんだ!

楽しかっただろうなー




「家にあってまだ使ってないもの」で

プレゼント交換するのに

ヤスくんが

モノをむき身で持って行ったのは

なんか、想像できる。

言われたことをまんま受け取って

そこにしか考えが及ばないの(笑)

ヤスくんて、

そーゆーとこ ある(笑)




恥ずかしそうに下向いてるヤスくん、

見たかったなぁ。

絶対にかわいいに決まってる♡






舞台の座長も回数を重ね

ヤスくんは「座長」としても

ほんとに成長してきたと思う。

仲のいい座組にするのは

当たり前。

それを超えて、

ヤスくんの中にある

いい舞台にしたい気持ちと行いを

座組の面々にちゃんと

伝えられるようになったのが

大きいと思う。

言葉で言わなくても

行動で示したりね。

【俺節】以降、とくにそう感じる






ヤスくんがまた舞台に立って

バラさんにその様子を

教えてもらえる、

そんな舞台仕事、来いっ!

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【忘れてもらえないの歌】滝野とレディ・カモンテの再会 [忘れてもらえないの歌]

【忘れてもらえないの歌】

稲荷と麻子が去って数年後、

滝野はうたごえ喫茶の店主をしていた




昼間は主婦の客が

『船乗り』を

大きな声で楽しそうに歌っている。

1杯の飲み物を注文し、

あとは水を追加する客だ

なんか注文してくださいよ

客)だって追加力金、かかるでしょ

追加料金でこの店は

成り立ってるんです

客)顔はそこそこなのに

 けち臭いのがダメなのよね

すいません

客)でもでも、マスターも昔

 バンドで歌って。

 そこそこ人気、あったんですよね

どうでしょうね!?(笑)

客)「どうでしょうね!?」て

 昔、ややモテた経験があって。

 今じゃそれほどでもない

厳しいなぁ

客)このままじゃ他のうたごえ喫茶に

 負けちゃいますよ

客)テレビでもあったらいいのに

客)それじゃみんな、

 テレビ見ちゃうでしょ

客)ダメよ。うたごえ喫茶は

 お店の人みんなで歌って

 楽しみたいわよね




そして全員で『カチューシャ』を

歌いだすのを

マスターの滝野は

カウンター越しに

微笑みながら見ていた。

この時、

客席も手拍子するんだけど

それは表打ち、

なのに

ヤスくんは日によっては

自然と裏打ちしちゃって(笑)

気付いて表打ちにすることが

あるので

(今日はどーかなー)と観察するのが

私の楽しみだった






盛り上がっているところに

鉄山がやって来た

鉄)借金の取り立てでーす




慌てて帰る客たち…

止めてくださいよ。

数少ない常連が逃げちゃいますよ

鉄)今さら焼け石に水だろ

そう言わずに

鉄)すまんすまん

何か飲みますか?

鉄)いや、いい

売り上げに貢献してくれないと

借金、返せませんよ

鉄)俺が払った金を

 俺が取り立ててどうする?

いや、そうですけど

鉄)そして取り立てた金を

 俺のボスに持っていかれる

へ?じゃあ

鉄)ついに鉄山一家も

 人様の会社の

 子会社になりましたよ。

 俺は、哀れ雇われ親分

はは、お互い頑張りしょう

鉄)これからは滞納は許されないぞ。

 お前がここを買い取るって

 言いだした時から応援はしてたが。

 だから金も貸した。

 あれからよく、一人で頑張ったよ

ふっふっふ、

一人で頑張りたかったわけじゃ

ないんですけどね




鉄山は滝野に金を工面し

何かと助けていたんだ。

よかった、店をやっているのは

滝野一人だったけど

応援してくれてる人は

いたんだ。

よかった、よかった






鉄)土地が売られりゃ

 上物は解体だな。

 いっそのこと、火でもつけて

 燃やしちまえ

せっかく空襲を生き延びたのに?

鉄)だってこのままじゃ

 悔しいじゃないか

場所さえ残れば音楽はやれます。

今も毎日、音楽好きが

集まる店なんです、ここは

鉄)国破れて山河在り。

 バンド破れてこの店あり、か

何ですか?それ

鉄)ここでみんなを

 待ってるわけじゃないんだろうな。

 そりゃあお前、

 ロマンチックが過ぎるって

 もんだろう




すぐには答えられず、

しばらくして笑いながら言った

はっはっはっは、まさか

鉄)ははは

はははは

鉄)金は協力はする。

 お前から借金を取り立てれば

 俺の株も上がるしな

なんかあてがあるんですか?

鉄)今、警備が手薄な銀行を

 探してるところだ。

 もう少し待ってくれ

いや。いや。出来れば違う方法で




それには返事せず

鉄山は帰っていった。

一人残った店内で滝野は

レコードをかけてみたものの

すぐに止め

何もすることがなかった。

ギターケースを開け

しばらくギターを眺めて

またケースを閉じた






ギターを売ろうとしたのは

もう音楽はやらない、

そういう決断をされたからですか?

少し、違いますね。

馬鹿らしくなったんです。

俺がいなくったって

音楽は鳴るんです。

そんな当たり前のことも

分からないでいきり立ってた。

ふふ、

音楽から少し距離を置こうと

思ったんです

それはやる、やらないより

もっと寂しい決断ですねぇ




記者には答えず

滝野は古物商に

ギターを売りに行った






たまたま行った古物商に

滝野は見覚えがあった。

あなたは闇市の頃から

古)誰だ?あんた警察か?

違いますよ。ずいぶん昔に一度




その古物商は大が一緒にいた人。

滝野は

楽譜を買おうとしたことがあった。

が、相手はそんなこと、

覚えちゃいない




古)このあたりじゃ、

 昔のことを知ってるやつは

 嫌われるよ

解ってます。ただ、俺の知り合いが

あなたの店から

レコードを盗んだことがあって。

そのレコードは元々

その知り合いが

『ガルボ』って店から

持ち出したもので。

それを誰かが盗んで

それをあなたが盗んで

店に並べていたのを

俺の知り合いが

古)堰を切ったように

 喋りだしてんじゃないよ。

 こういう商売やってると

 モノに絡めた思い出話を

 していくやつが

 たくさんいるんだよ。

 思い出話自体は別にいいのよ。

 悲しいことに人生は

 振り返る時のみが楽しいからなぁ。

 だけど知らないやつと振り返って

 どうする?

 人生唯一の楽しみを楽しむために

 楽しい仲間ってのが

 いるんじゃないのか!?

 仲間がいないのか?

 それは俺も同じだ。

 



一人で店を残し

思い出の店を守っていた滝野には

抱えている想いを話す

相手も場所もなかった。

やっと会話出来ると思ったのに

古物商に諭され黙るしかなかった。

そこへ女の浮浪者一団が

けたたましくやって来た。

手には何か、

拾ってきた鍋を持っている






古)うちは厳選したゴミしか扱わない

 高級ゴミ店なんだよ。

 こんな鍋

女)ここに刻印があるだろ。

 よく見な

古)あんた、臭いなあ

女)臭いのはお前だ




そのやり取りを見ていた滝野が

気付いた

カモンテ!?

レディ・カモンテじゃないですか?

女)その名で呼ばれると

 背筋が伸びるね

女1)そういうあんたは誰なんだよ

女2)借金の取り立てか?許さないよ

女3)カモンテは

 とっくに一文無しなんだよ

違います。

私はあなたが手放した店を

買った者です。

覚えてませんか?

滝野です、床屋の

カモ)あたしは誰のことも

 覚えてないね。

 私を覚えている人は山ほどいるよ。

 ありがとう、見知らぬ人。

 レディ・カモンテより愛をこめて




そして女たちは『あなたと二人』を

歌いだした。

カモンテ役の銀粉蝶さんの声が

とってもステキ!

年齢を重ねると

声が細くなる人をいっぱい見てきた。

マイク調節ではどうにもならない、

声の細さ、とかね




でも銀粉蝶さんは

一切そんなことはなく

声と表現の素晴らしさに

聞き惚れるばかり。

桑原裕子さんも

ピリっとしていて

つい目が行くのはさすが






鍋が売れて喜ぶカモンテたちに

滝野は思い切って話しかけた

あの、たぶん『ガルボ』は

もうすぐなくなります。

その前に一度、

店で歌いませんか?

歓迎します、

元はあなたの店なんですから

カモ)言ってる意味が分からないね

そうですか。

でも、待ってていいでしょうか?

カモ)その店、他に帰ってくる人、

 いないの?あたしだけ?

 ずいぶんさびれた店だったんだね

いいえ。たくさんのお客さんや

僕の仲間がいました。

でも、帰ってきたいのかどうかは

分かりません

カモ)したいようにしな、

 としか言いようがないよ

でも、僕のしたいことというか。

その、

僕がみんなのためになると

信じていたことは

一度だって

理解してもらえたことが

ないんです

カモ)それでも信じ続けるしか

 ないだろうね

え!?

カモ)いつだって

 信じていくことのみが救いで。

 結果に救いは無いからね。

 それでは

 そんなあなたにもう1曲だけ




カモンテは

『We'll Meet Again』を歌った。

情緒豊かで

歌詞のように切ない歌い方だった。

銀粉蝶さん、さすが!






記者)はははは

おかしいですか?

いや、ずいぶんと残酷な言葉を

聞いたなと思って。

思いつく思い出を

忘れようとしたんだなと

呆れ笑いです






滝野が『ガルボ』を守っていた時、

良仲はピアノのセールスマン、

稲荷は自分の『志集』を立ち売り、

麻子は街娼からソープ嬢へと、

それぞれがそれぞれの場所で

ひとりぼっちで生きていた






そのシーンでのBGMは

カモンテの『We'll Meet Again』

♪I know we'll meet again

some sunny day

( いつか晴れた日に再び会える)♪

歌う声がぴったりだった

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【忘れてもらえないの歌】麻子との別れは突然だった [忘れてもらえないの歌]

【忘れてもらえないの歌】

バンドから良仲が去ってしまったが

滝野は会社を作った




傷つきながらも

会社を作った滝野に

新聞記者が言う、

喧嘩別れした、その人間の心には

あなたという人間の破片が

チクリと刺さっているものですよ。

相手が元々持っていなかった

感情を掻き立て

そしていつしか破片は

相手の心の中に取り込まれる。

その人の心を豊かにする。

ははは、どう?

考えれば

そう悪い経験でもないでしょう!?

もちろん、

逆もしかりです




逆とは、

相手の心に

悪いものを残してしまうこともある、

ということだろうね






常時出演する場所がなくなった、

東京ワンダフルフライは

それでもバンドを続けていた。

この日はデパートの屋上で

洗剤メーカーのイベントに

出ていた。

滝野が売り込んで

獲得した仕事だったが

まともに聞いてくれる客はおらず

ただ音を出しているだけだった



瀬)社長さん、社長さんよ、

社長って言わないで下さいよ

瀬)これ、我慢したら

 ボーナス出たりするのか?

ボーナス出るほど

売り上げ、無いですから




裏に山積みになっている洗剤を

こっそり持ち帰って

どこかで売ろうと大が言う、が

止めろよ、これから

お得意さんになるかも

しれないんだぞ

瀬)は?こんな仕事が

 これからも続くのか?

いいですか!?彼らは企業です。

進駐軍のように国に帰ったり

鉄山一家のようなヤクザじゃない。

彼らからギャラをもらうことは

大事なことです

稲)前は客から

 金をもらうべきだ!って

物事には順序があるでしょ

稲)その順序をこなしていくと

 どこにたどり着けるんだっけ?

音楽で安定した生活が

送れるようになる




滝野の言葉に説得力は無かった…






その時、

一緒に活動していたオニヤンマが

麻子を担ぎこんできた。

酔っ払いの麻子や

元拾い屋のオニヤンマとも

ギャラを分け合うことを

素直に納得できない瀬田だったが

目の前の客が

笑顔になるのを見ると

演奏することが止められない。

瀬田)この先、不安しかないわ。

そう言いながらも

バンドを辞めないのだった






立てないほど酔っている麻子だが

音楽が鳴ると

オニヤンマと二人で見事に

『マジックママ』を歌い踊る。

軽快な『マジックママ』が

CMソングになる可能性も出てきた




それを見ていた主婦3人組が

麻子が”パンパンの麻子”だったのを

覚えていた。

コオロギたち、昔の仲間だ。

3人は今では過去を隠して結婚し、

団地妻になっていた




再会を喜んで昔を懐かしむ3人。

3人にとって、

戦後パンパンをしていた頃は

もはや「過去のこと」だった。

片や、麻子はその頃と変わらず

バンドに将来を託す暮らしだった。

その違いに気付く麻子。。。

麻)あたしにはまだ、今の話だから。

 あたしを

 思い出話にしないでほしい。

 あたし、どう見えてる?

 歌手でもなんでもない偽物が

 調子乗って歌なんて歌って

 落ちぶれて。

 「ざまーみろ」って思ってない?

 思ってんでしょ!?



コオロギ)あのさぁ、

 何があったのか、知らないけど。

 パンパンやってた時だってさぁ、

 本物だと思って

 やってなかったでしょ!?

 偽物のパンパンだったよ、

 あたし達。

 でも、あたしたちを買う男はさ、

 そこを気にしてなかったんだよ。

 それより、戦争に負けて

 しょぼくれてる自分に

 股を開いてくれるってことに対して

 金を払ってた気がするのよ。

 つまりあたしたちは、そういう

 行き場のない寂しさとか焦りとか、

 もちろん肉欲とか、

 そういうのの入れ物だったんだよ。

 だからさぁ、

 歌手として偽物なのか本物なのか、

 悩むよりかさぁ、 今の客の

 何を受け入れられるかってことを

 考えたらいいんじゃないの!?

 それで喜ばしてきたんだから




そう言い残して3人は帰っていった。

話している3人と麻子を見て

何かを思い出す洗剤社員。。。






そこへ奥から押し問答しながら

滝野やバンドメンバーが出てきた。

稲)僕はずっともう何年も

 違和感を抱えていました。

 それに気づいていない時点で

 これ以上一緒にやれないかと

瀬)お前、俺に「辞めるな」て

 言ったばかりじゃないかよ

稲)二人同時に辞めたら悪いでしょ

瀬)なんだよ、もう





滝野は洗剤社員と話し中だ。

コマーシャルソングとして

レコードを出せるなんて、

ありがたいお話で

稲)僕もうれしいです。

 皆さんに良い置き土産ができて、

 決断するきっかけになりました

麻)稲荷さん

稲)裸足で歩いていた僕が

 数週間後には煙草をふかしながら

 サンドイッチを

 醤油醤油(コーラ)で流し込んでたよ。

 みなさんのおかげです。

 ありがとう




去って行こうとする稲荷を

大が大声で呼び止める

大)そんなにあわてて辞めなくても

稲)僕が書きたいのは

 『マジックママ』

 なんて詞じゃないんだよ

社員)すみません

麻)納得して

 妥協してたんじゃないの?

稲)そうだけど。

 これ以上魂を売れないよ

オニ)は?何、うじうじしたこと、

 言ってんのよ

そもそも、魂って

そんなにすぐ

売り切れちゃうものなの?

売っても売っても売り切れないほど

強くてデカくて

次から次へと湧いて

出てくるものなんじゃないの?

瀬)まあ魂の定義には諸説あるがな。

 かの柳田邦夫先生によるとだな

俺は商品のために演奏するぐらいで

これっぽっちも魂は

減ったりしないよ

麻)滝野さんの魂って何?

だからぁ、

音楽が好き!ってことだよ




滝野が強い声で言い切っても

誰も何も話を続けなかった。

なんでだろう?

滝野の才覚は

「仲間と音楽しながら生きていく」

ではなく

「音楽を手段に生きていく」だと

思われているのか?

なんだか切ないなぁ






ええっ!?

まだ僕を疑ってんの?

麻)だって普段

稲)とにかく、僕は無理だよ

 すり減る

ははは、そう言わずにさ

滝野は力なく、

声にならない声で笑うだけだった。

長い期間一緒にいても

分かってもらえてなかったら

笑いでごまかすしかないよね。。。

切ないなぁ






そこに洗剤社員がやってきて

麻子の衣装を脱がそうとした。

以前、社員は

麻子を買ったことがあるのを

思い出したのだった。

清潔を売り物にしている

洗剤会社の宣伝広告には

出せない、と言うのだ。




はははは、

いつの話をしてるんですか?

社員)認めるってことですね?

 レコードの話もこれで

オニ)あのさぁ、

 ちょぉーっと待ってあげて。

 そういう時代だったでしょぉ。

社員)分かります。

 ただ、今は時代が違うんです

オニ)身寄りのない女が

 一人で生きていくにはね、

麻)止めて!




叫ぶように言うと

麻子は衣装のミニワンピースを

するすると脱いで

下着姿になった。






衣装を洗剤社員に突きつけると

麻)お返しします!

きっぱり言い切った




買ったことがあるなら

あなたも当事者でしょ

社員)それはそういう時代で

ほら、そう思うでしょ

麻)止めてったら!

 時代のせいにしないでくれる?

 あたし、全部、

 自分で決めたことだから!

 あの時焼け野原にいた女が

 全員、体売ってたわけじゃ

 ないでしょ!?

 でもあたし、それ選んだもん。

 誰かや時代に

 そうさせられたなんて

 思ってない。

 戦争なんか無くたって

 体で稼いでたかもね。

 偉そうにしてる男がさぁ、

 涙流してあたしの体、

 まさぐるの、楽しかったもん。

 あの時の生きてる実感が

 時代の、

 戦争のせいだなんて

 思っていないから!

 



心の片隅にあったであろう想いを

一気に叫ぶように言う麻子。

実際に終戦直後は

何も持っていない女は

自分の体を売ることで

お金を稼ぐのを選んだのも

仕方なかったのだろう。

ただそのことが

”悪”として付いているのが

悲しくて切なくて…

麻子の叫びに

毎回、涙しました






言いたいことを言うと

麻)私、辞めますから。

 どうかレコードだけは

社員)ムリですよ




そう言われてしまい、

麻子はひとり、

大声で歌いだした

麻)♪ When whippoorwills call

 And evening is nigh

 I hurry to my Blue ♪

瀬)何してんだ、急に

麻)最後まで頼りない武器でした




麻子の歌声も

大事な場面では役に立たない、

頼りないものだった。

戦場の稲荷と同じだ。

稲荷もそう思ったのか、

着ていた背広を脱ぐと

麻子の肩にかけ

下着姿の麻子を

隠すようにして抱くと



稲)たまには慰めあいますか?

そう言って二人で去っていった






この場面は麻子に涙涙でした。

自分の過去を否定され、

唯一の武器だと思っていた

歌声も役に立たなくて。

滝野たちの生きる道、

つまりレコード化を

ダメにしてしまった




自分だけでなく

仲間の生きる道も傷つけたと

自覚した麻子が歌う、

『マイ・ブルー・ヘブン』は

粗削りな、むき出しの声が

麻子の気持ちそのもので




きれいな声じゃなくても

胸に刺さる、

本当に感動的な歌だった

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