SSブログ

【忘れてもらえないの歌】再びカフェガルボへ [忘れてもらえないの歌]

【忘れてもらえないの歌】再びカフェガルボへ

なんとかバンドらしくなってきた

滝野たちは

オニヤンマに連れられ

米軍基地へと向かう。

オフリミット区域への入り口で

以前の娼婦仲間に再会した麻子




ここは客席を通ってバンド登場。

赤坂ACTシアターでは上手扉、

オリックス劇場では下手扉から

舞台へ上がっていった






オニヤンマ)昔の仲間?

コオロギ)仲間じゃないよ!

 向こう側に行ける人間と

 あたしたちは違うから




麻子はコーラス隊として

コオロギも一緒に!と

提案するが

コオロギにきっぱり断られた

コ)正直者って残酷だね






初めて足を踏み入れた

米軍基地のクラブ。

記憶を引っ張り出せば

そこは『カフェガルボ』だった




良仲)やっぱりそうだ!

 カフェガルボだ

瀬田)ウソだろう。

 うちの店は

 丸焼けしたんだぞ

稲荷)毎晩あそこの席で

 本を読んでいた

瀬)匂いが違うな。

 ガルボはもっと場末の、

 すえた匂いがするよな

うん、確かに妙な匂いがする。

床だ!

床から甘いにおいがする




一斉に這いつくばって

床の匂いを嗅ぎだした

すると曽根川が言った

曽)おい、知らないのか?

 アメリカ人は床に

「ワックス」っていう油を塗る







驚く滝野たちを見下すように

曽根川は

次にバーテンダーから

バンド用タバコを受け取った。

そして飲み物も!




その黒い飲み物は?

曽)あん?

麻)あ、しょう油じゃない?

稲)体、壊しますよ

曽)バーカ、これはな、コーク!

一同)しょう油!

曽)コーク!

一同)しょう油!

曽)違う違う、よく見ろよ




ここはアドリブが入るところ。

曽根川が「コ」と言わせたい、

が、それに乗らない一同。

ゲラの蒼さんや木竜さんは

ニヤニヤして笑いを

こらえていた。

ヤスくんは一度も

そんな表情を見せなかったので

さすがだなぁと思ったよ




曽)ここ見て!の「こ」

一同)ああ

曽)コカコーク!

一同)しょゆしょう油!

曽)何言ってんだよ

稲)瀬田さん、

 これじゃないですか?




黒い瓶を渡され一口飲んで

瀬)ああ、

 コークのようなしょう油だ




その時、舞台下手に現れたのは

紫色のロングドレス姿のカモンテ。

カ)瀬田?瀬田なの?

 あんた、生きてたの?

瀬)カモンテさんこそ

 よく見るとあの店なんだ

カ)薄情者だね、

 確認しにも来ないなんて

瀬)もちろん近くまで来ましたよ。

 でも途中でいくつも見たんです。

 いくつもいくつもいくつも

カ)何を?

瀬)人が人じゃない色と形を

 しているところを。

 カモンテ!僕はあなたを

 いつまでもきれいなままの

 記憶で残しておきたかった。

 だから

カ)もういいよ、瀬田

 また口に出して

 呼ぶことになるとは

 思ってもみなかった名前。

 瀬田

瀬)私も面と向かって

 あなたの名前を呼べるなんて

カ)瀬田

瀬)カモンテ

カ)瀬田

瀬)カモンテ

カ)瀬田

瀬カモンテ、

 抱きしめてもいいですか?

カ)瀬田

瀬)はい

カ)そこまでの仲ではないよな

瀬)え?はい。

 でも今そんなこと

カ)ボスとバーテン。オーナーと店員。

 歌姫とドブネズミ

瀬)カモンテ、ひどいよ、カモンテ




滝野も久しぶりに会うカモンテに

驚きながらも

嬉しそうに声をかけた。

あの、今夜から

僕たちがここで演奏するんです

スレッガー中佐)

 ようこそ、アメリカへ。

 新しいバンドの面々だね




スレッガー中佐が

日本語ペラペラなのは

そのほうが観客に

分かりやすいかららしい(笑)

ACTシアターは舞台の高さも

客席までの距離もあるから

舞台上から客の顔を

のぞき込むだけだったが

オリックス劇場は

舞台が低くて

最前列がすぐそこなので

中佐は舞台を下りて客前に行く。

それを引き上げるのは

カモンテの役目だった(笑)






兵士の士気にかかわるから

バンドで失敗は許されない。

意を決して滝野が挨拶。

こんばんは、我々は、

誰だっけ?

バンド名を決めてなかった。

滝野亘とその他ボーイズです!




客はアメリカ兵だから

何かを言われても英語だから

分からない




稲)僕にはやっぱり無理です

笑顔で!笑顔で!

皆を励ます滝野は

なんとかバンドで

稼ぎたかったんだろうな。

仲間それぞれの生活が

成り立つには

バンドで頑張るしかない






麻子が明るく歌いだしたのは

『Music Goes Round And Round』

聞いた兵士たちは

初めてジャズを聞いたと大喜び。

楽しさのあまり

どう踊ればいいか、訊いてきた。

兵)How to dance?

稲)またなんか文句

 言ってきましたよ

麻)どうやって踊ればいいのか?

 って訊いてると思う

瀬)そんなの、俺たちに

 分かるわけ、ねえだろ

見たこともないから

分かりませんて伝えて

麻)Hi,dance,never seen。。

 your dance

 もう自由に踊って!

兵)あの女、今、見たことも無い

 踊りを踊れる?て言ったよ。

 鼻で笑いやがった。

 見たことも無い踊りを

 見してやろうじゃないか

稲)これ、伝わってます?

いくよ!1,2,3、






バタバタの中、

滝野が生バンドの方に

合図を送って歌が始まった。

ここは、ヤスくんが

めっちゃカッコいい♡

合図を出す腕の振りは

バンマス!って感じだし、

『Tiger Rag』を歌う声は

きれいな地声で

もちろん音程は外さない

最後にファルセットになるのも

きれいに移行している




セリフからそのまま歌うのに

違和感無く繋がって

音程もリズムもばっちり!

歌、上手いなぁ






カ)ずいぶん

 評判だったようじゃない?

無我夢中で何が何やら

オニヤンマ)ほら、ギャラだよ

おお、お、少なっ

オ)下手な奴が多すぎてな。

 バンドはライセンス制になった。

 お前らは技術もギャラも

 最低ランクからだ

ああああ、はい




次に歌うのは稲荷。

『Goodbye,Blues』

渋い声がよく響いてステキです




英語の歌ばかりでは

兵士がホームシックになるからと

中佐から稲荷に

日本語の訳詞を書く許可が出た






稲荷が歌っている間に

ジャケットを替え、

バスドラムに

バンド名を入れたことで

時間が経過したことが分かる。

ありがとうございます。

このクラブで

演奏するようになって

今夜でちょうど

3か月めになります。

その間にバンド名も

「滝野亘とその他ボーイズ」から

良仲くん命名の

良)「Tokyo Wonderful Fly」

ベティ)ダーリン、

 どうしてあの子たちは

 あんなバンド名なの?

兵)ベティ、あれは空を飛ぶような

 爽快なジャズをやるバンド!

 っていう意味さ。

ベ)でも「Fly」は

 「ハエ」って意味よね

兵)ベティ、黙っててあげるのも

 優しさだよ

さて、こうして

ご家族を招いてまでの

ファミリーデーを任されるに至り

恐悦至極でございます。

それでは今夜、

最後の曲になりました。

ここでスレッガー中佐からの一言

ス)命令だ、存分に楽しみやがれ






そして始まったのは

『ラッパと娘』

軽快なリズムで歌うのも

ヤスくん、上手い!

大千穐楽までちゃんと声が出て

クオリティ下がることなく

歌うの、ほんと、上手い!




間奏で

アコギのボディを叩くのも

とってもリズミカルで

音楽が好きなんだなぁって

すごく感じる

2019-11-13T05:07:03.jpg

ボディ叩いてる音を聞くと

ループマシンを使って欲しくなる。

ヤスくんなら

どんな音を作るかな?って。

機械に頼った音作りは

しないからダメかなぁ






『ラッパと娘』は

ヤスくんの煽りもあって

日に日に場内が一体化。

日によっては

ライブハウスか?ってくらい

熱くなることもあった




この時は照明もセピア色ではなく

滝野は仲間とともにいたんだよね






記者)なるほど。この頃はまだ

 悪い予感のかけらも

 無かったわけですね。

 ちょっと休みましょうか。

 滝野さんもだいぶ顔が

 暗くなってきた。

 残りの話は休憩のあとで。

 混みますよぉ、トイレ




「悪い予感のかけら」

RCサクセション、

忌野清志郎が出てきた。

音楽の劇だなぁってことを

感じるセリフです






トイレさばきは

やっぱACTシアターは上手いね。

新国立劇場はいまいちだったな(笑)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。